日常的な清掃も「健康経営オフィス」に有効!社員の健康に貢献する企業の取り組み方

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「日本における少子高齢化を見据えて、政府は2013年6月、「日本再興戦略(JAPAN is BACK)」を閣議決定しました。この中で示されたテーマの一つである「国民の健康寿命の延伸」を皮切りに、健康経営実現のための取り組みが本格化しました。
経済産業省は平成27(2015)年、「健康経営オフィスレポート」を発表。こうした影響から近年、「健康経営オフィス」という言葉を耳にする機会が増えています。従業員の健康管理について、以前は「個人の責任」という考えが当たり前でした。しかし、現在では企業が経営的な観点から戦略的に取り組むことが求められる時代になっています。それを実現するための場が、健康経営オフィスです。
健康経営オフィスを実現するには、具体的にどのような取り組みが必要なのでしょうか。企業が率先して取り組むメリットや、日常的な清掃との関係も解説します。


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目次
  1. 健康経営オフィスが求められる背景
    1. プレゼンティーズムが大きなコスト要因に
  2. 健康経営オフィスの概念
    1. プレゼンティーズムやアブセンティーズムの解消にも有効
  3. 健康経営オフィスに取り組むメリット
    1. 業務効率や生産性の向上が期待できる
    2. 健康保険料の負担軽減
    3. 企業のイメージアップを図れる
  4. 健康経営オフィスで重要な「7つの行動」とは
    1. 快適性を感じる
    2. コミュニケーションする
    3. 休憩・気分転換する
    4. 体を動かす
    5. 適切な食行動をとる
    6. 清潔にする
    7. 健康意識を高める
  5. 日常的な清掃も健康経営オフィス整備の一手に
    1. 清潔にする意識を醸成し、快適なオフィス空間を保てる
    2. 日常的な清掃はコミュニケーションを活発にする
    3. 体を動かし気分転換にもなる
  6. まとめ
  7. おそうじロボットの活用も有効

健康経営オフィスが求められる背景

健康経営オフィスが注目を集めるようになった理由の一つに、「人手不足の問題」が挙げられます。
少子高齢化により働き手が減少していくなかで、企業がこれまでと同様に事業を続けていくには、一人ひとりの業務効率と生産性を向上させる必要があります。

また、2020年の「働き方改革関連法」の施行にともない、時間外労働が厳しく規制されるようになったことで、限られた労働力と限られた時間で生産性の向上が求められるようになりました。

こうした背景から、一人ひとりの従業員が心身ともに健康な状態を保ち、パフォーマンスを最大限に発揮できるように労働環境を改善していくことも、企業に課せられた課題といえるのです。

プレゼンティーズムが大きなコスト要因に

従業員の健康問題に関して、「プレゼンティーズム」というキーワードも、最近よく聞かれるようになりました。

プレゼンティーズムとは、心身の不調で出勤時の生産性が低下している状態を指す言葉です。
具体的には、「肩凝りや腰痛がひどくて仕事に集中できない」「仕事の心配で睡眠不足になりがち」といった状態を指します。

こうした従業員が多い企業では、仕事のミスが増えて他の従業員に負荷がかかることがありますし、さらに発展すると職場全体のモチベーションが低下するなど、欠勤や休職で仕事ができない状態(アブセンティーズム)よりも、企業に与える影響は大きいといわれます。

健康経営オフィスは、このようなプレゼンティーイズムやアブセンティーズムに起因する心身の健康問題を改善する方法としても、注目を集めているのです。

健康経営オフィスの概念

では、健康経営オフィスとはどのような概念なのでしょうか。
経済産業省の「健康経営オフィスレポート」によると、次のように定義しています。

健康経営オフィスとは、健康を保持・増進する行動を誘発することで、働く人の心身の調和と活力の向上を図り、ひとりひとりがパフォーマンスを最大限に発揮できる場のことです

出典:経済産業省「健康経営オフィスレポート」

健康経営オフィスは、単に病気予防に努めることが目的ではありません。
従業員が心身ともに健康な状態で、いきいきと活気あふれる職場環境にすることを目的としています。

プレゼンティーズムやアブセンティーズムの解消にも有効

健康経営オフィスを目指してオフィス環境を整備することで、プレゼンティーズムやアブセンティーズムの解消に結び付くことも明らかになっています。

経済産業省の調査によると、企業が従業員の健康の保持・増進につながる行動を誘発することで、運動器・感覚器障害やメンタルヘルスの不調、心身症(ストレス性内科疾患)などの予防や改善につながったという結果をまとめています。

メンタル面だけでなく、生活習慣病や感染症・アレルギーの予防・改善にも有効とされ、従業員の健康づくりに大きく貢献するのです。

参考:経済産業省「健康経営オフィスレポート」

健康経営オフィスに取り組むメリット

健康経営オフィスに向けて企業が取り組むことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
企業にとってのメリットをまとめました。

業務効率や生産性の向上が期待できる

従業員がいきいきと働き、パフォーマンスを最大限に発揮できるようになれば、業務効率や生産性の向上が期待できます。
また、健康意識が高まり心身ともに健康な従業員が増えることで、欠勤や休職をする人や退職者を減らせます。
退職者が減れば、採用に関するコスト削減も期待できるでしょう。

健康保険料の負担軽減

健康な従業員が増えれば、病院に行く従業員は減りますから、医療費や労災補償費用を削減できます。
また、健康保険組合の保険料率を下げられ、企業が支払う保険料負担を軽減できます。

企業のイメージアップを図れる

従業員がいきいきと働いている姿は、顧客や取引先にも伝わります。
社外の人から信頼を得やすくなり、売上の向上も期待できるでしょう。
また、健康経営オフィスの取り組みが広く認知されることで、企業のイメージアップも図れます。
採用の点でも、優秀な人材が集まることが期待できるでしょう。

健康経営オフィスで重要な「7つの行動」とは

経済産業省の「健康経営オフィスレポート」には、従業員の健康を保持・増進するには、「7つの行動」を日常的に誘発させることが重要であると示しています。

オフィス環境の具体的な整備方法も含めて、健康経営オフィスをつくるポイントをお伝えします。

快適性を感じる

従業員が快適に働けるオフィス環境を整備することで、メンタルヘルスの不調やストレスによる病気の予防につなげます。

具体的には、「オフィス内に観葉植物などを設置する」「姿勢を正すデスクや椅子を採用する」「目に優しい照明器具を設置する(眼精疲労の予防)」などの取り組みが考えられます。

コミュニケーションする

従業員同士が気軽に話せたり、共同作業ができたりするオフィス環境にすることで、コミュニケーションの生まれやすい職場環境を整備します。

最近増えている「フリーアドレスの導入」も、効果が期待できる施策でしょう。
固定席を設けず、社員が仕事のしやすい場所で働くフリーアドレスを導入すれば、部署の垣根を越えてコミュニケーションが活発になります。

休憩・気分転換する

社内の一角などに、休憩や気分転換ができる環境を整備します。
「飲食や雑談ができるスペースをつくる」「マッサージチェアを導入する」などの方法も一手です。

スペースが作れない場合は、「休憩時間を設ける」「リラクゼーション音楽を流す」といった方法でもよいでしょう。

体を動かす

従業員に、体を動かす機会を与えられるような環境を整備します。
椅子に座っての仕事が多い職場なら、「立ち仕事ができるスペースをつくる」「バランスボールを用意する」などの方法があります。

また、「健康器具を設置する」「ラジオ体操の時間を設ける」といった方法でもよいでしょう。
適度な運動を日常的に誘発することで、生活習慣病の予防や改善も期待できます。

適切な食行動をとる

ランチに毎日同じものを食べたり、仕事に追われて食事を取らなかったりしていると、健康に影響を及ぼします。
こうした従業員が、適切な食行動をとれるような環境を整備することも健康経営オフィスのポイントです。

「ゆっくり飲食ができるカフェスペースをつくる」「社員食堂で健康メニューを提供する」などの取り組みが、生活習慣病の予防にもつながります。

清潔にする

手洗いやうがいなど、従業員自身が清潔に保つための行動を促すほか、身の回りの清掃といった清潔な環境を保てるようにオフィス環境を整備します。

具体的には、「掃除の時間を設ける」「換気を習慣付ける」「分煙する」という施策が考えられます。

健康意識を高める

従業員の健康意識を高めるような整備も大切です。

社内の一角に「血圧計を設置する」「掲示板などに健康情報を掲載する」という方法もありますし、「健康セミナーの開催」「マラソン大会などのイベント実施」も検討しましょう。
「健康系アプリの導入」など、手軽にできる方法もあります。

日常的な清掃も健康経営オフィス整備の一手に

従業員が健康でいきいきと仕事ができる社内環境をつくるには、「オフィスを綺麗に保つこと」も大切なポイントです。
その一手として、「従業員による日常的な清掃」を採用してはいかがでしょうか。

従業員自らが日常的な清掃を実施することによって、健康経営オフィスの「7つの行動」のうち5つの行動を満たせます。
その理由を、日常的な清掃のメリットを含めてお伝えします。

清潔にする意識を醸成し、快適なオフィス空間を保てる

日常的な清掃は、オフィス環境の快適性と清潔感を保つのが目的の一つです。
塵や埃の少ないオフィス環境になることで、感染症やアレルギーなどの予防・改善も期待できます。

また、従業員に日常的な清掃をさせることは「清潔な環境を維持する」という意識の醸成にもつながります。

日常的な清掃はコミュニケーションを活発にする

日常的な清掃には、社員同士が連携して進める作業もあります。
普段の業務では接点のない社員が、日常的な清掃を通じてコミュニケーションを取ることで、業務でもコミュニケーションが活発になることが期待されます。
日常的な清掃は、メンタルヘルスの不調やストレスにともなう心身症の予防・改善にも貢献する取り組みです。

体を動かし気分転換にもなる

日常的な清掃は「体を動かす」作業です。
各自のデスク周りだけでなく、フロア内や会議室、エントランス、トイレなども日常的な清掃の範囲にすることで、より体を動かすことになり、従業員の健康づくりを促します。

また、体を動かして綺麗な仕事環境を作ることは、従業員の気分転換にもなります。

まとめ

企業の健全な経営は、社員が健康な状態を保ち最高のパフォーマンスを発揮することで成り立ちます。
健康経営オフィスは、企業活動を支える個々の社員を守るうえで求められる概念であり、各種取り組みを通じて業務効率や生産性の向上にも寄与するものです。

健康経営オフィスを目指す具体的な取り組みとして、日常的な清掃も有効な手段の一つです。
「清潔にする」という意識を従業員に芽生えさせるとともに、「快適性を感じる」オフィス環境を整備しやすくなります。

また、従業員が集まりやすい就業時間内に掃除タイムを設ければ、従業員同士の「コミュニケーション」が増えるでしょうし、「体を動かす」ことで「気分転換」にもつながり、結果的に健康意識を高めることも期待されます。

健康経営オフィスの取り組みを検討されている方は、日常的な清掃も一つの方法として導入してはいかがでしょうか。

おそうじロボットの活用も有効

普段の業務に追われて掃除をする時間が作れないという企業様には、「おそうじロボット」を導入するのも一手です。
おそうじロボットなら、人の目や手が届きにくい箇所も綺麗にしてくれますから、清潔で快適性を感じるオフィス環境の整備が期待されます。

当社では、おそうじロボットのレンタルサービスを提供しています。
健康経営オフィスの取り組みを検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

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