クレンリネスとは?QSCの視点から考える清掃と快適空間づくり
クレンリネスとは、清掃を「仕組み」として継続的に管理し、清潔で快適な空間を保つ考え方です。サービス業...
リ・プロダクツ株式会社
近年、飲食店でロボットの導入が急速に進んでおり、配膳ロボットが店内を行き交う光景も当たり前となりました。
飲食店におけるロボットの活用は、現場の負担軽減や業務効率化、さらにはサービス品質の向上にもつながると注目されています。
飲食店で導入されているロボットは配膳や調理、清掃など多岐にわたります。
本記事では、飲食店でロボット導入が進む背景や成功事例、ロボット導入時に直面しやすい課題や解決策について解説します。
飲食(外食)業界の方や業界の動向を知りたい方にとってご参考になれば幸いです。
調査会社である富士経済グループによれば、日本のサービスロボット市場は2025年時点から2030年までに約3倍に成長し、4,000億円に達する見込みとなっています。中でも飲食業界では深刻化する人手不足や業務効率化のニーズから、ロボット導入が急速に進んでいます。 ここでは飲食店がロボット導入を急ぐ4つの理由をデータや実情を交えて解説します。
※参照元:日本のサービスロボット市場は5年で3倍の4000億円に拡大するとの予測、少子高齢化と労働力不足が原因 - GIGAZINE
帝国データバンクが2024年に実施した調査によると、外食産業における企業の75%が「人手が足りない」と回答しており、多くの飲食店が慢性的な人手不足に直面しています。 こうした背景により、人手不足を補うために配膳や案内、清掃などといった業務をロボットに任せることでスタッフの負担を軽減し、サービスの継続性を確保する動きが広がっています。
最低賃金の引き上げにより、人件費は年々上昇しています。ロボット導入には初期費用がかかるものの、長期的には人件費を抑制できるというメリットがあります。 特にピークタイムの補助要員としてロボットを活用することで、少人数体制でも効率的に店舗運営ができるようになります。
人による業務は個人のスキルなどによるムラが生じますが、ロボットを導入することで一定の品質を保ったサービスの提供が可能になります。 たとえば、清掃作業をロボットに任せれば決まった時間・決まった範囲を均一な品質で清掃できるため掃除のムラをなくし、衛生環境を安定して保つことが可能となります。 清掃ロボットの利用は常に清潔な店内を保つことで来店客に安心感を与えるだけでなく、スタッフが本来の業務に集中できる環境づくりにもつながるでしょう。
深夜営業や早朝営業を行う飲食店では、人材確保が特に困難となります。ロボットであれば24時間稼働が可能であり、深夜や早朝でも安定したサービス提供ができます。 人的リソースが限られる時間帯の運営コストを抑えつつ、顧客満足度も確保できるのがロボット導入の大きな利点です。
ここでは飲食店で活用が進む主要な業務ロボットの中でも、近年注目を集めている3種類を目的別にご紹介いたします。
飲食店がロボット導入を検討する際、最初の一歩として導入コストの低さから清掃ロボットを選ぶケースが増えています。清掃ロボットは月額数万円程度の手頃なコストで導入できる機種が多く、保守サービス込みのレンタルプランも充実しています。レンタルプランを活用すれば初期投資が抑えられるため、ロボット導入の第一歩としてハードルが低くなる点が大きな魅力です。
また、店内の床清掃といったバックヤード的な業務を担うため、接客や調理といった主要オペレーションに干渉しにくく、日々の営業に支障をきたしにくいというメリットもあります。操作やスケジュール設定もシンプルで、スタッフのITリテラシーにかかわらず扱える設計が進んでおり、現場での運用が容易なのも導入を後押ししています。
人手による清掃は品質にばらつきが出やすく、「やる人によってムラがある」といった属人化の課題がつきものでした。清掃ロボットの導入によって一貫した清掃品質が確保され、衛生レベルの安定化と作業負担の軽減が同時に実現できます。
これらの理由からまずは清掃ロボットを導入して自動化に慣れ、その後に配膳や案内など業務範囲の広いロボットを段階的な導入していくことが、店内の自動化の流れとして最適と言えるでしょう。
和食レストランを経営するサトフードサービスでは、リ・プロダクツ株式会社が手掛ける業務用ロボット掃除機の「おそうじレンタル」を和食さと全197店で導入しました。
アンカー・ジャパン Eufy X10 Pro Omni(リ・プロダクツの「おそうじレンタル」サービス)
タリーズ珈琲TEA KITTE 丸の内店は、人手不足などの理由でクローズ作業に時間を要しており、清掃作業効率化を目的に清掃ロボットを導入しました。
RACLEBO(業務用清掃ロボット)
参考:RACLEBO導入でクローズ作業が20分削減。黒ずみもキレイに!
湯本富士屋ホテルは神奈川県ロボット実装促進センターが主導する支援制度「導入実証サポート」を通じ、清掃ロボット「PUDU CC1」を導入しました。
PUDU CC1(清掃ロボット)
参考:DFAロボティクス、箱根の湯本富士屋ホテルが清掃ロボット「PUDU CC1」導入
清掃ロボットの導入を検討する際、「購入」と「レンタル」では導入コストや運用面で大きな違いがあります。ここでは両者の特徴と費用対効果(ROI)を比較しながら解説します。
| 購入 | レンタル | |
|---|---|---|
| 導入コスト | 約10~20万円(家庭用の場合)/約20万円~100万円(業務用の場合) | 月額1万円~2万円(最低利用期間あり) |
| 実施検証 | 購入してからの利用 | 店内でのお試しデモ可能* |
| 故障対応 | 修理期間(2週間程度)は使用不可 | 代替機の手配が可能* |
| 保証期間 | 1~2年(購入メーカー/店舗により異なる) | 契約期間中は無償修理*(過失の場合は対象外) |
| 消耗品管理 | 自社で調達 | レンタル元より定期配送* |
| 最新機種への対応 | 買い替えが必要 | 随時切り替えが可能* |
A. 最大の違いは「初期投資」と「運用の柔軟性」です。
まず効果を見極めたい、低リスクで導入を始めたい、新機種を試したいといった場合には、レンタル導入が適しています。一方で、長期的な利用を前提とし、結果的にコストを抑えたい場合には購入も選択肢となり得ます。特に、あまり汚れないオフィスの執務エリアや、小さなスペースで自社従業員で補えてしまう場所では、購入の方が適しているでしょう。
一方で、導入した1台を長期的にそのまま2~3年利用できるかどうかは、導入する施設の環境によって異なります。飲食店やホテル,スポーツ施設などの一般客が頻繁に出入りし・行き交いの多い場所になると床も汚れやすくなるため、ロボットが劣化する時期は早まり、1年程度で代替品が必要となることも想定されます。toC業態では、購入よりもレンタルが適しているケースも想定し、検討を進めることが有効です。
A. 店舗環境を踏まえ、運用条件を慎重に見極める必要があります。
飲食店は来店客の出入りが多く床が汚れやすいため、清掃頻度や負荷が高くなりがちです。また、常に高い衛生レベルを維持する必要があるため、水拭きとゴミの吸い取りができるモデルがおすすめです。 さらに、オフィスやロビーのような障害物が少なく広い空間とは異なり、飲食店内は限られたスペースで机・椅子といった障害物もあり動線も複雑なため、オフィスビルや大型の商業施設を想定して設計されている業務用の清掃ロボットはそのままでは適さない場合もあります。
また、安価であることだけを理由に掃除ロボットを購入した場合、期待通りに動かず、お蔵入りしてしまう可能性もあります。 そのため、まずはデモ検証が可能なレンタルサービスを活用し店舗ごとの運用実態を見極めた上で、適切な機種を選定し運用フローを定めることが重要です。
飲食店でロボットを導入すれば人件費や時間コストの削減や負担軽減といった効果、またサービス面の充実や清潔感の維持,向上による顧客満足度向上にも寄与することができます。一方で、購入のケースでは、初期コストも発生するでしょう。
そこで、ここではロボット導入に使えそうな助成金について紹介します。
中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際の費用の一部を支援する制度で、導入するITツールの1/2〜2/3が補助されます。 申請枠によって異なりますが補助額は最大で450万円です。
参考:IT補助金2025
小規模事業者が販路開拓や業務効率化を図るための取り組みに対して支援を行う制度で、DX関連の取り組みも対象となります。 原則として導入するシステムの費用の2/3、通常枠の場合最大で50万円が補助されます。
参考:小規模事業者持続化補助金
IoT・ロボットなどを活用して業務プロセスを自動化・効率化する設備を導入する中小企業・小規模事業者向けの補助金制度です。 補助率は1/2で、従業員数に応じて補助上限額が異なります。
参考:中小企業省力化補助金
清掃ロボット導入を検討する飲食店にとって「補助金制度の申請方法」と「レンタルプランとの組み合わせ」は、コストを抑え導入リスクを最小化するうえで非常に重要です。 ここでは申請方法について簡単に紹介しましょう。
ロボットの導入はレンタルを利用すれば「小規模な実証→効果確認→本導入」のステップをとりやすいため、補助金の活用と非常に相性が良いです。たとえば、まず1台をレンタルで導入し、効果を定量化した上で2台目以降を補助金で申請するといった柔軟な展開が可能となります。
飲食店でロボットを導入すると、人手不足の解消や業務効率化、サービス品質の向上など数多くのメリットが得られる一方で準備不足や過度な期待から導入に失敗するケースも少なくありません。
ここでは実際によくある4つの失敗ポイント、およびその対策について詳しく解説します。特に、導入時のリスクを抑える手段として有効な「レンタル導入」のメリットにも触れていきます。
配膳や清掃ロボットを運用するには一定の走行スペースが必要です。通路が狭い、テーブルの配置が複雑な店舗ではスムーズな動線が確保できず、ロボットが動けなくなる可能性があります。これを避けるため、次のような対策を講じてください。
「操作が難しそう」「結局フォローが必要になり負担が増えるのでは」といった不安から、スタッフがロボット導入に対して慎重な姿勢を見せることがあります。こうした抵抗感を和らげるには、以下のような対策が有効です。
「ロボットが全部やってくれる」「汚れた場所を自動できれいにしてくれる」といった過度な期待を持って導入すると、現実とのギャップに落胆してしまうケースがあります。導入効果を最大化するには、あらかじめ以下のポイントを踏まえたうえで判断することが重要です。
毎日など高頻度で従業員による清掃時間を設けており、美観を保つためのワックスがけといった定期的な清掃も実施している
段差や掃除ロボットにとって障害となる物が少なければ少ないほど、ロボットにとって適切な可動範囲を保つことができます。
一定以上の広さがある店舗は、従業員でも2名以上の体制で掃除時間を設けて対応するケースが多く、そうした店舗では清掃や配膳ロボットは本領を発揮できるでしょう。一方で、小さな店舗になると、人員で解決した方が早いことが多く、ロボットには適さない環境となります。
アプリ連携やマッピング機能を活用でき、清掃エリアや稼働スケジュールを自由自在に設定できます。 Wi-Fi環境が整っていない場合でも、リ・プロダクツ株式会社の「おそうじレンタル」サービスのように、 Wi-Fi ルーターの貸し出しを行っているケースもあります。施設の状況を問い合わせ時に伝えることで、スムーズに検討しやすくなるでしょう。
清掃ロボットは段差や厚みのあるカーペット・マットなどを越えるのが苦手で、停止する原因となるため、これらの箇所は手作業での対応が必要となる可能性があります。ただし、薄いものであれば機種により乗り越え対応できるものも増えているため、実地で検証し問題なく乗り越えられるかを確認しておくことが良いでしょう。
配線コードが絡まると清掃が中断されるため、稼働前に可動域の確認が求められます。配線はなるべく床面に置かず壁面に添わせるといった対策が有効です。
畳や大理石のようなデリケートな床材や滑りやすい床材には不向きです。誤使用による床材の損傷リスクがあるため、事前に床材について問い合わせるのが確実です。
このほか、清掃ロボットを使う場合は定期的なメンテナンスとトラブルに対応できる体制の構築が必要となります。例えば、モップやゴミ収集部の清掃・交換などのメンテナンスサービスが充実しているか、エラーや故障時のバックアップ体制・サポートがしっかり整備されているか、ということを導入前に確認・検討することが重要です。
ロボットにトラブルが発生した際に迅速に対応できる体制が整っていないと、店舗運営に大きな支障をきたすリスクがあります。これを避けるためには導入先企業のサポート体制や保守プランを事前に確認しておくことをお勧めいたします。 「効果のあるロボットの導入」を実現するためには、今回ご紹介した5つのポイントをしっかり押さえることが重要です。
まずは無理のない範囲から小規模に試し、複数の店舗展開において最適な運用方法を見つけていくことが自動化を成功に導く第一歩となるでしょう。
ロボット導入に不安がある場合には、最初に一歩として人との接触が少なく操作もシンプルな清掃ロボットからの導入がおすすめです。
清掃ロボットは24時間稼働可能で、人手なしで毎日の床掃除を自動化できます。また、深夜や開店前など、人手が足りない時間帯でも活躍し、店舗の清潔を保てます。
清掃にかかる人件費と手間を大幅に削減でき、すぐに効果を実感できるのも大きなメリットです。まずは無料の資料ダウンロードや相談窓口へのお問い合わせ、店内でのデモ体験をご利用ください。
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