株式会社ビーバーレコード様 導入事例
清掃品質を差別化戦略の一環に
床の美観を大幅に改善し、掃除ロボットも活用
- 業種
- 天然温泉・フィットネス施設などの運営
- シーン
- 温浴施設
- 導入サービス
- 清掃:
- リクライナールームのカーペット洗浄
- フローリング床洗浄、ワックス剥離洗浄・塗布
- トイレリフレッシュ施工 など
DEEBOT T10
取材にご対応いただいた方:
嶋岡氏(統括本部 開発事業部 課長)/ 杉原氏(草津湯元 水春 店長)
課題
- 営業時間が長い店舗での清掃業務に負担があった
- ワックスがけしたフロアが徐々に黒ずんでしまっていた
- 購入した掃除ロボットでは思い通りに稼働せず・効果を得られなかった
効果
- スタッフによる開店前・閉店後、営業中の空き時間に行っているフロア清掃を掃除ロボットと分業できるように
- 黒ずんでいた床の美観が適切なメンテナンスにより大幅に改善
株式会社ビーバーレコード 概要
ビーバーレコード社は、お湯による癒しをテーマとした温浴施設の運営事業を中心に、健康をテーマとしたフィットネス事業・リラクゼーション事業などを展開。他にも、楽しさをテーマとしたアミューズメント事業・カラオケ事業などを融合する【癒しの事業の多角化】に取り組んでいる。
統括本部 開発事業部 課長 嶋岡氏
店舗の清潔さがお客様満足度に直結
「草津湯元 水春」店舗外観
ビーバーレコードは、関西圏を中心に温浴施設「水春」などを展開する企業だ。1号店「箕面湯元 水春」の開業以来、滋賀県の「草津湯元 水春」や「守山湯元 水春」など、着実に店舗数を増やしてきた。しかし、店舗拡大に伴い、清掃作業の負担が課題となっていた。
特に「草津湯元 水春」では、9時から25時という長時間営業のため、清掃時間の確保と人員配置に苦心していた。温浴施設という特性上、利用客が素足や靴下で歩くため、床の清潔さはお客様の満足度に直結する。
2024年4月にリニューアルオープンした「草津湯元 水春」の店内は、温浴施設ならではの大浴場や岩盤浴に加え、レストランやカフェ、理容室、キッズコーナーなども併設しており、ゆったりとしたリラクゼーションを楽しめる施設となっている
「店舗の清掃はスタッフが開店前と閉店後にそれぞれ30分かけて実施するほか、営業中の空き時間にも行っています。」(杉原氏)
「草津湯元 水春」店長 杉原氏
そんなとき、懇意にしている企業から紹介されたリ・プロダクツに興味を持ち、清掃にまつわる改善案を求めた。そこで導入されたのが、リ・プロダクツによる定期清掃と、掃除ロボットを法人向けに月額でレンタルするサービス「おそうじレンタル」だ。
実は同社の嶋岡氏は、過去に家庭用掃除ロボットを店舗の清掃用として購入し、大型店舗に2台ずつ導入した経験があった。しかし「初期の導入費用が高価にも関わらず、電源ドックに戻れず迷子になったり、清掃エリア外に入って警報を作動させたりと、思うような効果が得られませんでした」と振り返る。
一方、リ・プロダクツの商品には「スマホでマッピング機能が使え、清掃状況も確認できる」点に魅力を感じたという。さらに、店舗で掃除ロボットをトライアルで利用していた当時の草津湯元 水春の店長も、業務の軽減につながると感じたことから、正式な導入を決定した。
テスト開始当初は上手くネットワークに繋がらなかったり、思うような順序で掃除ロボットが清掃しなかったりすることがあったが、都度丁寧なサポートがあり、掃除ロボットの動作は安定した。現在はフロアの清掃を掃除ロボットとスタッフでうまく分業できている。
「草津湯元 水春」店内の広いロビーで掃除ロボットが稼働する様子
掃除ロボットは、バッテリーの容量も考慮し、現在は1日に2回稼働する。時間帯は、閉店後と早朝それぞれで、エリアを分けて稼働させている。
「スマホで位置確認ができ、探す手間が省けたのが大きなメリットです。」(杉原氏)
掃除ロボット導入後もスタッフの作業量はさほど減っていないものの、杉原氏は、「毎日ダストボックスが満タンになるほど清掃してくれているので、スタッフが見落としている部分を掃除ロボットが補完してくれている」と、清掃品質の向上を実感している。
床の美観が大幅に改善
また、ビーバーレコードはリ・プロダクツによる定期清掃も利用しているが、リ・プロダクツの提案を受け入れた結果、床の美観が大幅に改善されたという。
(※写真は2022年11月当時。現在は店舗リニューアルで張り替えられています。)
特に床のワックスがけについて、嶋岡氏は次のように語る。
「以前はワックスがけした床が徐々に黒ずんでいく課題がありました。そこでリ・プロダクツに相談したところ、適切なメンテナンスを行わずにワックスをかけていたことが原因と分かりました。実際、リ・プロダクツの提案方法でワックスがけされたあとに一定の効果を感じたので、現在は主要店舗の半分くらいはリ・プロダクツにお願いしています。」(嶋岡氏)
「以前の業者よりも清潔さを維持できていたと感じています」(杉原氏)
(※写真は2022年11月当時。現在は店舗リニューアルで張り替えられています。)
清掃品質は差別化戦略の一環
清掃品質の向上は、ビーバーレコードの差別化戦略の一環でもあるそうだ。両者は店舗の清潔さについてこう語る。
「他の入浴施設との差別化を図る上で、清掃の行き届いた空間は重要な要素です。1号店オープン時から清掃に力を入れており、これからも重要な要素として取り組んでいきます」(嶋岡氏)
「お店選びにおいて清潔さは大きな要素です。接客力と清掃力は当社が特に注力している点ですので、今後も有効なものは積極的に導入していきたいと考えています。」(杉原氏)
専門的な定期清掃サービスだけでなく、掃除ロボットの活用は、人手不足対策だけでなく、清掃品質の向上と維持に大きく貢献した。特に温浴施設において、清潔で快適な環境の提供はお客様の満足度に直結する重要な要素だ。同社が創業以来重視してきた「清掃力」の側面で、今後も他社との差別化と成長に寄与できるよう、これからも施設運営のサポートを続けていく。