従業員の働きやすい環境と業務効率化を両立するため、オフィスや店舗などの日常清掃に「お掃除ロボット」を導入する企業が増えています。

ひとくちに「お掃除ロボット」といっても多種多様な商品があり、自社の環境に適したものを選ぶには清掃範囲（広さ）、障害物の有無、掃除能力、水拭きの有無、耐久性、価格など、さまざまな観点から比較することが大切です。なかでも、お掃除ロボットの物理的な「高さ」や「大きさ（サイズ）」は、稼働できる清掃範囲に影響を及ぼすため、大事なポイントといえます。

ここでは、自社に適したお掃除ロボットを「高さ」から選ぶポイントをお伝えします。

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オフィス・店舗用のお掃除ロボットの特徴

ビルや商業施設などで使用される業務用お掃除ロボットの場合、家庭用のものと比べて広範囲を清掃できることが特徴です。バッテリー容量やダストボックスも、大きい傾向があります。

一方で、オフィスの執務エリア、小中規模の店舗やクリニックなどでお掃除ロボットを使用する場合、障害物検知センサーやマッピング機能、水拭き可能な機種といった、家庭用向けに開発された高性能な機種が適していることが多いです。

お掃除ロボットを導入するメリットの一つが、生産性の向上です。従業員の清掃業務が軽減され、本業に集中できるようになることから、業務効率化にも貢献します。

お掃除ロボットは夜間や休日などを問わず、一定のコストで稼働するので、専門の清掃業者に委託している企業であれば、コスト削減も可能です。また、人による掃除と比べてムラが生じにくく、ホコリの舞い上がりを極力避けながら小さなゴミも集められるといった清掃能力の高さもメリットとして挙げられます。

お掃除ロボットの「高さ」が重要な理由

お掃除ロボットのサイズは、商品ごとに異なります。リ・プロダクツで扱うお掃除ロボットを例に挙げると、「DEEBOTシリーズ（エコバックス社製）」の高さは約10cm、「ロボットクリーナ（マキタ社製）」は18～20cmと、商品によって差があります。

お掃除ロボットの物理的な高さが違うと、清掃できる可動範囲も変わります。例えば、テーブルやチェアなど什器の多い空間だと、高さのあるお掃除ロボットでは隙間の狭いところまで入れず、清掃能力を十分に発揮できない場合があります。

ホテルやオフィスビルのエントランスのように、障害物の少ない広々とした空間でも、お掃除ロボットが人とぶつからないようにするための対策が必要です。

このように、お掃除ロボットを選ぶときは、障害になるものを考慮したうえで適切なサイズや機能を有す商品を選ぶことが大切なのです。

お掃除ロボットの高さを考慮した選び方・活用方法

業務用のお掃除ロボットの「高さ」から、代表的な商品や活用方法などを紹介します。

高さ約10cmのお掃除ロボット

高さ約10cmのお掃除ロボットは、家庭用のお掃除ロボットにも多く見られます。当社で扱う商品だと、エコバックス社製の「DEEBOT T10*」などのDEEBOTシリーズが一例です。

高さのないお掃除ロボットなら、可動範囲が広がります。机下も掃除できるので、一般的なオフィスであれば、執務エリアや会議室、エントランスなどのカーペットやフロアの清掃に有効です。

店舗であればホールや売り場などで活用できますし、クリニックの場合は待合室や通路の清掃に、また、デイサービスなどの介護施設ではダイニングや食堂、大広間などにも使用できます。

飲食店や介護施設では、モップ拭きの代用にもなる「水拭き機能」を備えたお掃除ロボットも好評です。電動モップと併用すれば、食べこぼしや汚れの溜まった箇所もきれいに清掃できます。

*2023年時執筆時点での取り扱い機種です。随時変更の可能性がございます。

高さ約20cmのお掃除ロボット

高さ10～20cmの業務用お掃除ロボットは、バッテリー容量やダストボックスが大きく、清掃範囲の広いところに適します。

一例として、マキタ社製の「ロボットクリーナ RC300DZ」の場合、テニスコート約3面分（約600㎡）の床清掃に対応しています。広い空間でも効率よく清掃できるため、工場のライン前の廊下や広場、梱包スペースや倉庫、休憩室などにも活用できます。吸引力が強く、大小さまざまなゴミを吸い込むことも特徴の一つです。

高さ約60cm以上のお掃除ロボット

高さ約60cm以上のお掃除ロボットは、1,500㎡を超える広々とした施設に適しています。広いエントランスのあるホテルなど、大型の施設で導入されることが多いです。

当社で扱うお掃除ロボットの場合、ソフトバンクロボティクスの「Whiz i」が該当します。Whiz iは、1回の充電で最大約3時間の長時間運転が可能で、約1,800㎡の清掃能力を有します。高精度のセンサーを備えており、壁際までしっかり清掃できますし、AIを搭載した除菌清掃ロボットですから、清掃ルートを記憶して自立走行しながら清掃したり、ホコリに付着している細菌やウイルスも一緒に除去したりと、よりクリーンな環境を保ちやすくなります。

まとめ

お掃除ロボットは、従業員の負担軽減や働きやすい環境作りにも寄与します。オフィスや店舗の状況に適した「高さ」を考慮することで、より広範で効率的な掃除を実現できるでしょう。

清掃業務のさらなる効率化を目指すなら、施設内のレイアウトを「お掃除ロボットに合わせる」のも一手です。お掃除ロボットの高さやサイズが原因で導入できない場合は、清掃を自動化しやすい環境にしていくことも検討されてはいかがでしょうか。

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